参加可能人数: | 2〜6 |
世界設定: | 現代日本 |
シナリオタイプ: | (4人まで)協力型 (4人以上)特殊型 |
リミット: | 2 |
難易度: | ★★☆☆☆ |
概要 | 秘密 |
PC1 あなたの友人、桝田里奈が死んだ。 あなたの【使命】は、桝田里奈の死の真相を突き止めることである。 |
ショック:なし 彼女は死ぬ前日、あなたにこんなメールを送っていた。 「助けて、黒い影みたいな何かが私を追いかけてくるの! 三日前に見てからずっと、追いかけてくるの!」 その時のあなたは、まともに取り合わなかったが……。 あなたの【真の使命】は、この黒い影の正体を暴くことである。 また、この秘密を誰かに見られた場合、あなたは「黒い影」に対して「感情」を獲得する。属性はあなたが決めること。 |
PC2 友人を失ったPC1は落ち込んでいるようだ。 あなたの【使命】は、PC1の調査に協力し真相をつかむことである。 |
ショック:全員 あなたは魔術の研究をしている。 あなたの入手した本に書かれていた召喚の呪文を試してみると、呼び出された何かはあなたの呪文を破って逃げて行った。 恐らく、事件の犯人はこれだろう。 あなたの【真の使命】は、呼び出した魔物を送還する、もしくは殺すことである。 この秘密を誰かに見られた場合、あなたの手許にプライズ「寝目之間異聞 巻之弐」が現れる。(既に誰かが所有している場合は移動しない) あなたはこのプライズの秘密を知っているものとして扱う。 |
PC3 友人が死んだPC1は落ち込んでいるようだ。 あなたの【使命】は、PC1の調査に協力することである。 |
ショック:全員 あなたは、桝田里奈の死の場面に立ち会っている。 黒い影のような化物が逃げる彼女の胸に手を伸ばすと、彼女は一度大きく震えてそのまま二度と動かなくなった。 そしてその化物はあなたを見て……ニヤリと笑った。 今も、背後に奴の気配を感じる……。 あなたの【真の使命】は、この脅威から逃れることである。 また、この秘密を誰かに見られた場合、あなたは「黒い影」に対して「感情」を獲得する。属性はあなたが決めること。 |
PC4 あなたは仕事上の理由で最近頻発している不審な死者について調べている。 あなたの【使命】は、この事件の真相を知ることである。 |
ショック:なし あなたはこの事件に関しては完全に第三者だ。 表に書かれている以上のものは何もない。 |
PC5 あなたはPC4をサポートする立場の人間だ。 あなたの【使命】は、PC4に【使命】を達成させることである。 |
ショック:全員 あなたは「組織」に所属する魔術師である。 この事件は、素人が戯れに呼び出した何かが原因であると「組織」は突き止め、あなたにその討伐任務を課した。 あなたの【真の使命】は、原因の除去である。 また、もし召喚術の術者が特定できた場合、術者の抹殺が【真の使命】に追加される。 あなたはクライマックスでこの【秘密】を公開することで、その戦闘中のみアビリティ「召喚」を使用することができる。 |
PC6 友人が死んだPC1は落ち込んでいるようだ。 あなたの【使命】は、PC1の調査に協力することである。 |
ショック:全員 あなたは魔術師である。 つい先日「組織」――魔術師たちの結社がエージェントをこの街へ派遣したという情報をつかんだ。 あなたは訳あって彼らとは敵対している。もしかしたら、それは自分への刺客では……? あなたの【真の使命】は、「組織」のエージェントを特定することである。 また、もしエージェントがあなたを殺す【使命】を持っていた場合、エージェントの抹殺が【真の使命】に追加される。 あなたはクライマックスでこの【秘密】を公開することで、その戦闘中のみアビリティ「召喚」を使用することができる。 |
概要 | 秘密 |
桝田里奈の死 心臓発作で亡くなった。 が、周囲の知人は口をそろえて「彼女は健康だった」と言っている。 |
ショック:なし 拡散情報。 彼女は商店街で倒れて亡くなった。 夕方であったため、かなりの人数がそれを目撃しているようだ。 また、彼女は死の数日前に何冊かのオカルト関連の書物を購入していたらしい。 調査項目に「目撃者」「オカルト本」が追加される。 |
目撃者 桝田里奈が死んだ日、商店街にいた人々。 |
ショック:なし 彼女は、青ざめた顔で何かから逃げるように走っていたらしい。 しかし誰も彼女を追いかける何者かの存在を見ていない。 そして、不意に彼女は倒れた。すぐに救急車が呼ばれたが、結果は周知のとおりだ。 ちなみに、PC3もこの時間にこの場所にいたようだ。 |
オカルト本 桝田里奈が死の直前に買っていた本。 彼女は特にオカルト好きではなかったはずだが……。 なお、PC4・PC5がこれを調べるためには、まずは遺族をうまく言いくるめなければならないだろう。 |
ショック:なし 古びた本に、たくさんの付箋がはりつけられている。 「これはだめ」「これは有効かも?」「たぶんこれ」「他の巻も探さなきゃ」 彼女は、何かオカルト的な存在に追われていたのか? この秘密を最初に見たPCは、プライズ「寝目之間異聞 巻之壱」「寝目之間異聞 巻之参」を入手する。 |
市立図書館: 様々な本の収められた場所。 古書の取り揃えも(帯出禁止だが)豊富だ。 この情報項目は、プレイヤーもしくはPCから「本を探したい」といった要望があれば即座に開示される。 プレイヤーは探したい本を明言してから調査判定を行う。成功した場合、GMはプレイヤーの求めた本をプライズとして出す。 どの本を探すのか特定されていない場合、シナリオに関係のない本である場合、GMは調査判定を認めなくてよい。 (なお、この項目に秘密は存在しない) |
GM用情報: シナリオクリアのためには、この項目を表示して「寝目之間異聞 巻之肆」を探すと宣言する必要がある。 (厳密には、黒忌目の名前を知った時点でPC1は使命達成なのだが) 「寝目之間異聞」シリーズで探す、といったあいまいな指定の場合は、巻之参までしか出さなくても構わない。 3冊セットで満足するようなPCには14へ行ってもらった方がいいと個人的には思うが、あなたに思いやりの心があるのならゾーキングなどで示唆してもいいかもしれない。 |
概要 | 秘密 |
寝目之間異聞 巻之壱 古びた和綴じの本。あちこちに付箋が張り付けられている。 古語で書かれている上に紙の劣化や虫食いがひどいため、読むには時間がかかりそうだ。 このプライズの秘密を見るためには、調査判定で成功しなければならない。 「いめのあわいいぶん」と読みます。 |
ショック:PC2、PC5以外 付箋の貼られたページには、「黒忌目」のことが記されていた。 「黒忌目は、名もなき法師によって異界へと放逐された禍つ神である。 暗い水のほとりに住み、自ら生み出した下僕に人を襲わせ、恐怖に染まった魂を喰らうという。 この下僕を見るには寝目之間を通り抜けるだけの力がなければならないが、黒忌目はその性質を利用し力ある魂の持ち主を見分けて獲物とする」 「くろいめ」と読みます。また、PC1・PC3の【秘密】の「黒い影」はこれ以降「黒忌目」に書き換えられます。 |
寝目之間異聞 巻之弐 古びた和綴じの本。 古語で書かれている上に紙の劣化や虫食いがひどいため、読むには時間がかかりそうだ。 このプライズの秘密を見るためには、調査判定で成功しなければならない。 |
ショック:PC2以外 黒忌目の召喚方法について記されている。 床に模様を描き、呪文を唱えることで召喚できるという。 また、呪文を逆に唱えることで元の世界に返せるという。 これを読んだPCは「情報:黒忌目の呪願」を入手する。 また、これを読んだPC2以外のPCは「暗黒」で恐怖判定を行う。失敗した場合、未公開の狂気を1枚公開する(ない場合は1枚獲得する)。 (GM用情報:PC2がこれを見た場合、「情報:失敗の理由」を渡す) |
寝目之間異聞 巻之参 古びた和綴じの本。あちこちに付箋が張り付けられている。 古語で書かれている上に紙の劣化や虫食いがひどいため、読むには時間がかかりそうだ。 このプライズの秘密を見るためには、調査判定で成功しなければならない。 |
ショック:全員 付箋の貼られたページには、「光久猟人」のことが記されていた。 「光久猟人は眩い光を放ち、一度獲物と見なせばそれを狩るまで狙い続ける。 現世で(一部ページ破損のため判読不能)祝詞をあげるならば、その矢を現世に放つだろう」 これを読んだPCは「情報:光久猟人の祝詞」を入手する。 また、この秘密を知ったPCは「夢」で恐怖判定を行う。失敗した場合、未公開の狂気を1枚公開する(ない場合は1枚獲得する)。 (GM用情報:PC5がこれを見た場合、「情報:不完全な魔術」を渡す。難易度を上げたいなら渡さなくてよい) |
寝目之間異聞 巻之肆 古びた和綴じの本。 古語で書かれている上に紙の劣化や虫食いがひどいため、読むには時間がかかりそうだ。 このプライズの秘密を見るためには、調査判定で成功しなければならない。 |
ショック:全員 異界より来る魔物に効果的な呪符や魔法陣について記されている。 その中に、気になる名前を見つけた。 これを読んだPCは「情報:光久猟人の紋」「情報:黒忌目の紋」を入手する。 また、この秘密を知ったPCは「混沌」で恐怖判定を行う。失敗した場合、未公開の狂気を1枚公開する(ない場合は1枚獲得する)。 |
情報:失敗の理由 呪文は完璧だった。恐らく、魔法陣が間違っていたのだ。 どこかで正しい魔法陣の情報を手に入れられれば……。 なお、この情報は追加の【秘密】として扱う。情報の共有は発生しない。 |
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情報:不完全な魔術 あなたは、この魔術が不完全であることを知っている。 この記述のまま行使することは非常に危険だろう。 なお、この情報は追加の【秘密】として扱う。情報の共有は発生しない。 |
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情報:光久猟人の祝詞 寝目之彼方爾生坐世留 五百箇之伊小乎沃敢比給布 映志御影之光久猟人 八百萬神等爾祈具我爾 弓乎引加牟登為留者等乎 汝之火之幸矢征矢乎射氏 討知給閉登白志奉留 6行目最後の「氏」は、正しくは下に線のあるものです(UNICODE文字)。 |
読み仮名:かかやくかりうどののりと いめのをちかたにあれませる いおつのいおさをいおひたまふ はゆしみかげのかかやくかりうど やほよろづのかみたちにねぐわに ゆみをひかむとするものたちを なのほのさつやそやをいて うちたまへとまうしたてまつる |
情報:黒忌目の呪願 禍事罪穢より生り 寝目の端てに追ひ棄たれし 苦しび貪る五月蠅なす神 黄泉つ水籠りより還り立ち 我が前に出給へ |
読み仮名:くろいめのかしり まがごとつみけがれよりあり いめのはたてにおいうたれし くるしびむさぶるさばえなすかみ よもつみごもりよりかえりたち わがまえにいでたまえ (GM用情報:PC5(いないのならばPC2)がこれを見た場合、「情報:召喚魔法のセオリー」を渡す) |
情報:光久猟人の紋 複雑な模様。魔法陣としても使用できるようだが……。 (GM用情報:PC5(いないのならばPC2)がこれを見た場合、「情報:呪文と魔法陣」を渡す) |
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情報:黒忌目の紋 複雑な模様。魔法陣としても使用できるようだが……。 |
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情報:召喚魔法のセオリー 召喚魔法を使う場合、アニメなどで術者が魔法陣の中央に立っていることがあるがこれは間違い。 召喚者は魔法陣の側に立ち、召喚するものを魔法陣の中に呼び出すのが召喚術の基本である。 この魔法陣はいわば扉であり檻であり、呼び出す存在のいる次元とこちらを繋ぎ、またすぐに解き放たないようにするためのものである。 |
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情報:呪文と魔法陣 魔法陣には様々な使い方があり、その大半が防護の役割を持つ。 平らな地面に描くことで効果を発揮し、内側の存在を外の干渉から守る。 例えばガラスが水を通さず光を通すように、魔法陣によって防げるものは異なる。 また、正確に描くことも重要である。間違った魔法陣には何の意味もない。 |
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段階 | 手順の名前 | 指定特技 | 参加条件 | ペナルティ |
1 | 魔法陣を正確に描く | 芸術 | 「情報:黒忌目の紋」を持っている | 狂気を1枚得る |
2 | 呪文を正確に唱える | 魔術 | 「情報:黒忌目の呪願」を持っている | 狂気を1枚得る |
3 | 送還の完了まで持ちこたえる | 我慢 | 全員必ず参加、半分以上が成功しなければならない | 儀式進行度が0になる 儀式判定に+1、この補正は累積する 失敗者のみ狂気を1枚得る |
段階 | 手順の名前 | 指定特技 | 参加条件 | ペナルティ |
1 | 魔法陣を正確に描く | 芸術 | 「情報:光久猟人の紋」を持っている | 狂気を1枚得る |
2 | 呪文を正確に唱える | 魔術 | 「情報:光久猟人の祝詞」を持っている | 狂気を1枚得る |